【美容室オーナー向け】GoogleマイビジネスとGoogle広告を活用したネット集客

美容室業界の抱える課題のひとつに「集客」があります。集客に繋がる宣伝活動には多くの方法が存在しますが、集客媒体の掲載やチラシ等といった効果的な宣伝方法は有料・高額である場合が多いです。今回の記事では、無料で始めることも可能であり、効果も絶大である「Goolge社が提供する集客ツール」をご紹介します。

Goolge社が提供する集客ツール
※記事の内容は19年1月29日にてグーグル合同会社で開催された「GoogleマイビジネスとGoogle広告を活用した“新”WEB集客の極意」セミナーのレポートとなります。一部のセミナー内容に関しては口外されないよう注意がありましたので、そちらの内容に関しては割愛させていただきます。また、今回のセミナーは第一部と第二部に分かれており、第一部はグーグルの社員の方から”グーグルのサービスが美容室集客にどのように貢献できるか”が紹介されました。こちらの記事で紹介する第一部では美容室業界でのグーグルマイビジネスの利用実績等が取り上げられていました。

セミナー主催の経緯と今後の展開

※Gooleマイビジネスの具体的な活用方法は含まれませんのでご興味がない場合は、 次項の「グーグルマイビジネスが美容業界の集客にもたらす新たな可能性-検索から来店までの新導線-」からを読んで頂ければと思います。

ビューティガレージの企業理念の紹介

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出典:beautygarage.jp

ビューティガレージの企業理念は「美容業界を変える」になっております。また、会社概要や事業内容も紹介され、現在の主事業は「物販事業」、「店舗設計デザイン事業」、「ソリューション事業(開業・経営支援)」となっています。3つの事業軸を持っていますが、売上の75%が物販事業となっており、会社としての強みは圧倒的な会員基盤とECプラットフォームになっています。

30年4月期を初年度とする中期経営計画2017-2019では4つの基本方針 ”「IT」+「物流」ソリューションの進化 ”、”商品ラインナップの大幅拡充と開発力強化 ”、”グローバル市場への本格進出 ”、”周辺サービスの充実と、新価値の創出”を掲げており、今回のセミナーは4つ目の方針となる”周辺サービスの充実と、新価値の創出”の一貫として開催されいることが紹介されました。

2025年までに「アジアNo.1のIT美容商社」を目指すビューティガレージですが、長年美容サロンの悩みであった集客はほぼ手付かずであり、昨年のグーグルとの出会いを機にその課題の解決にもアプローチすることになりました。ビューティガレージとしてはインターネット検索から美容室への導線を開発しようと思っていたのですが、強みが物販となっていたので、クロスフィールドも含めた3社連携で夏にローンチ予定のソリューションサービスを開発中であることが紹介されました。


グーグルマイビジネスが美容業界の集客にもたらす新たな可能性-検索から来店までの新導線-

グーグルマイビジネスが美容業界の集客にもたらす新たな可能性-検索から来店までの新導線-

ここからはグーグル合同会社の九条さんの説明となります。内容は”消費者行動の変化”、”集客におけるGoogle マイビジネスの可能性”、”Google マイビジネスとGoogle 広告の活用方法”の順となっており、言い換えると”美容業界には様々な課題があるがそれらの課題をGoogleのサービスを用いることによってどのように解決できるか”という内容についてのお話でした。

■消費者行動の変化

美容室はオーバーストア化していると言われていますが、「お客様が美容室に辿り着くまでには?」という問いに対して、現在と過去の行動が変化していることに注目すべきことが重要であると説明されました。
オーバーストア化の時代にも関わらず、生存戦争で生き残り、成功しているサロンは以下の要素を持っているとお話がありました。
  1. 集客と採用が成長に直結
  2. デジタルマーケティングが標準装備
  3. ブランドサロンとメンテナンスサロン
  4. 商圏:一般的には7万人以上、専門店の場合はそれ以上
消費者の行動は大きく変化しており、特に若年層を中心に情報の収集手段がインターネットとなっているため、これからの集客方法では新たにネットを取り入れることが必要不可欠であることが紹介されました。

興味深い内容としては、ローカル検索(例えば、「渋谷 美味しいランチ」や「近所のコンビニ」など)が早いスピードで成長してるというデータがあり、なんと年率50%以上の成長率が見られるとのことです。

このデータからは消費者は検索サイトで地域情報を検索していることがわかりますが、消費者が検索する店舗情報のTOP3は、営業時間経路プロモーション・クーポン・店舗のセール等となっています。

上記を踏まえて、九条さんがおすすめする集客のアイデアが紹介されました。
オンライン集客を行う際には以下4つの手段の費用対効果、メリット・デメリットを比較して、どれが自分に合っているか検討するべきでしょう。

オンラインローカル情報サービス市場

  1. 検索エンジン(GoogleやYahoo!等)
  2. イエローページ系のサービス(タウンページや栃木ナビ等)
  3. 専用ポータルサイト
  4. SNSビジネスページ


■グーグルマイビジネスとは?

グーグルマイビジネスとは

グーグルマイビジネスはGoogle検索やGoogleマップなど、さまざまなGoogleサービス上で店舗情報をまとめて管理できる無料ツールです。背景には現在グーグル上ではnear me検索(周辺情報の検索)が増加傾向にあるという統計があります。

なぜオンライン上の店舗掲載が必要なのか?

オンライン上の情報掲載の必要性について以下の理由が紹介されました。
1.ローカル検索が増えてる
上記で紹介しましたが、ユーザーは周辺情報をグーグルで検索するようになっています。

2.マイクロモーメントの際に情報がないと行動に繋がらない
マイクロモーメントは、ユーザーが何かをしたいと思った際に、反射的に手持ちのデバイスで調べたり、購入したりという行動を起こす瞬間を意味します。インターネットで調べた際に店舗情報がない場合、当然ですが、そこからの行動も生まれません。

3.グーグル検索内から毎月1億件以上の問い合わせが発生している
既にグーグル上に掲載されているマイビジネスの問い合わせ機能から、世界中で毎月1億件以上の問い合わせで発生しています。このデータからもビジネス情報の掲載が大きくお問い合わせに繋がることが覗えます。

マイビジネスでの掲載条件について

登録情報がグーグル上に表示されるには3つの条件があります。
店舗名:ユーザーが店舗名で検索を行った場合、その店舗は検索結果に表示されます。
例:「○×サロン」が検索された場合に、「○×サロン」が表示される

・マップ:ユーザーがお店の近くで関連情報を検索した場合、お店情報は検索結果に表示されます(検索結果はユーザーの居場所に応じて異なります)。
例:○×サロンの近くでユーザーが「美容室」と検索した場合

・地域×業種ユーザーが地域名と業種(例:吉祥寺 美容室)を検索した場合、登録済みの関連店舗情報が表示されます。
例:○×サロンが△□町にある場合、ユーザーが「△□町 美容室」と検索した場合、○×サロンが表示されます。

表示場所は以下にある通り、2018年の仕様変更でかなり目立つ仕様となっております
スマートフォンでのグーグルマイビジネスの表示
スマートフォンでのグーグルマイビジネスの表示(検索結果の上に表示されます)
パソコンでのグーグルマイビジネスの表示
パソコンでのグーグルマイビジネスの表示(右側に大きく表示されます)

ビジネスページ情報を充実させる6つのステップ

グーグルマイビジネスは無料で利用できる一方、情報の登録・データマネジメントが煩雑となっており、6つのステップが必要であることが紹介されました。
詳細は以下の公式ヘルプに掲載されていますが、申請→承認→情報登録が必要です。

登録が完了するまでには6ステップが必要であり、承認(オーナー確認)にも時間がかかってしまいますが、それらを行うことでビジネスの認知度が上がるので、試す価値は大いにあります。

ローカル検索結果の掲載順位が決定される仕組み

同じ地域で同業種の競合がいる場合等、検索結果に該当するビジネスが複数存在する場合は、その表示順は以下の3つの要素を重視して選ばれます。
・関連性
ユーザーが検索しているワード(とユーザーの検索履歴)と提供サービスの関連性

・距離
ユーザーの現在地から店舗までの距離⇒近いお店の方が優先されます(GPSを有効にして位置情報共有を許可しているユーザーのみ)

・Web上の評価
非常に重要となるポイントであり、この知名度はWeb上の情報に左右されます。Web上のお店に関する評価の高い口コミなどがそのお店の評価を上げる仕組みになっています。

マイビジネスでできること

マイビジネスの活用は最新情報の提供新規客の獲得に貢献できます。例えばマイビジネス上のクーポン配信も可能ですし、ユーザーがお店に対して投稿したコメントへの返信も可能ですので、ロイヤリティ構築も可能となります。更に消費者の反応が分析できるツールも提供されていますので、常にデータを見ながら改善を重ねていくことができます。

掲載の際のグーグルからのヒント

・営業時間を正確に登録する
営業時間はユーザーが最も見る情報ですので、正確な営業時間・営業日を掲載することは重要です。

・写真は大事
写真もお店選びの判断基準になります。無関係や古い画像の登録はユーザー行動に悪影響を及ぼすので、魅力が伝わる写真を登録しましょう。

・提供するサービスを消費者に正しく伝える
紹介文・掲載情報は正確かつ魅力的でユーザー反応に繋がるものである必要があります。セミナーではそのような内容の検討が難しい場合、業者への依頼も検討するよう推奨されました。

・顧客が簡単にコンタクトできる状態にする
電話も含めて、連絡手段の掲載が可能です。興味を持ったユーザーがすぐに連絡できるように連絡手段も準備しておくことが重要であると紹介されました。

・丁寧に対応する
コメントやレビュー等のユーザーの行動に返信することで、サービスの評価は上がります。

・成果を測る(GMBインサイトの利用)
グーグルマイビジネスでは無料で利用できる分析ツールも提供されており、サービスがウェブ上でどのように検索されたかが確認できます。この分析機能では、サービスを閲覧したユーザーがどのような検索をし、マイビジネス上のサービス閲覧後にどのような行動をとったのかに焦点を当てています。この機能を利用することによって、表示情報や動線の最適化を行うことができます。

■グーグルマイビジネスとグーグル広告の活用方法

グーグルマイビジネスを利用しても効果が見れず、より効果を強めたい場合、マイビジネスに紐付けた広告を掲載することも可能です。広告を利用せずにマイビジネス掲載のみで集客を行う場合は、上で紹介した通り近くで検索してる人店名を検索している人といった限られたユーザーにしかアピールできません。

また前述の通り、画像が魅力的であり、住所や電話番号・サイト情報も重要となりますし、ユーザーが最も重視している営業時間も常に正確なものが掲載されているように心がける必要があります。

セミナーで紹介された鮨まるふくの活用事例動画

検索時に情報がない=存在自体がないと同義

ユーザーが店舗情報をインターネットで検索した際に、ビジネス情報が表示されないことは集客にとって致命的です。グーグルではターゲットユーザーに店舗情報を認知させるために有料広告商材を3つ提供しています。
・リスティング広告
ユーザーが検索したキーワードに関連した広告が検索結果上に表示される広告を指します。

・ディスプレイ広告
Webサイトやアプリ上の広告枠に表示される動画、画像、もしくはテキストのみの広告です。

・動画広告
YouTubeやグーグルの動画パートナーサイトに掲載することができる動画広告です。

グーグルの広告掲載が有効な理由

・エリア指定が可能

広告のターゲット地域を使用することで、事前に選んだ地域(お店の商圏範囲等)で広告を表示できます。これによって、顧客になる可能性が低いユーザー向けの広告掲載を制限し、広告の効果を高めることが可能となります。

・性別/年齢指定が可能

性別及び年齢を指定することで、特定の年齢層や性別に向けて広告を表示することが可能となります。これにより例えば、若い男性をターゲットにしている美容室では、女性に広告を表示せず、男性に関しても18歳~30歳等と利用層となり得るターゲットに向けてのみ広告の配信を行えます。

・広告クリエイティブ(バナーデザイン)での差別化が可能

ディスプレイ広告ではバナーのデザインによりユーザーに更に注目して貰うことが可能となり、バナーデザインの方がユーザーにリーチし易い統計も紹介されました。

広告の配信先について

広告は世界中で200万以上のウェブサイトや動画、アプリを含むGoogle ディスプレイネットワークで掲載され、日本のネットユーザーの92%をカバーすることができます。前述の通り、このネットワークでは、地域/年齢/性別の指定が可能となります。

セミナーで紹介されたサニーマート(高知・愛媛のスーパーマーケット)の活用事例動画

九条さんのご説明のまとめ

グーグルを活用する際にはプル型とプッシュ型の方法があり、プル型はユーザー(ターゲット)が能動的に情報を検索している際に情報表示することを指し、グーグルマイビジネスさえあれば無料で利用可能です。広告を活用したプッシュ型では、サービス提供者側がユーザー(ターゲット)に情報を伝えていく方法で、ユーザーの意思に関係なく、情報を発信できます。このプッシュ型の広告もグーグルマイビジネスとセットで活用した方が来店促進になること、又、広告を出す際には、美容に特化したマーケティングの専門家(今回のセミナーを主催しているクロスフィード等)に任せた方が効果的であることが最後に紹介されました。


セミナーでは”Googleマイビジネスでお店に集客しよう”の冊子が配られていましたので、そちらの内容に関してはこちらの記事で紹介しています:

アルテサロンホールディングスの事例が紹介されたセミナー第二部はこちらの記事で記載しています:

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