美容室でホームページを作るときに考えておきたいこと

インターネットを活用したオンライン集客で一番最初に思いつく手段と言っても過言ではないのがホームページ制作です。お店のコンセプトやスタッフのプロフィールを掲載したり、イチオシのメニュー、予約機能まで導入している物もあります。

今回はそんなホームページを美容室で作るときに考えておきたいことについて書いていきます。

ホームページ本当に必要?

いきなり話をひっくり返すようですが、本当にホームページが必要なのか?というところから考えてみましょう。この質問は丁寧に考える必要があります。なぜなら後々どのように作るのか(それとも作らないのか)に大きく影響を及ぼすからです。なぜホームページが必要なのでしょうか?

疑問の画像

例えばですが、大手集客媒体のサイトに掲載した場合

  • お店の情報がインターネットから検索できるようになる
  • スタッフ情報も掲載できる
  • イチオシメニューも掲載できる(料金プラン次第で中身は変わりますが)
  • 予約機能も付いている
  • ブログも投稿できる
  • 実はSEO対策もしっかりとされている
など、ホームページでやりたいと想像されることが実はほとんど網羅されていたりします。掲載料が高い・ランニング費用が高いという違いはあれど、実際にオンライン集客で必要とされるような項目は大体揃っているのです。この状態でも自分の美容室でホームページが必要と考えるのはなぜでしょうか?

掲載費高すぎるので集客サイトを活用していない
良いものであっても高いから使わないよ、という理由です。ただ、この場合には「なぜ必要なのか?」という質問に回答出来ていませんので考え直す必要があります。例えば、初回来店をされたお客様に、サロンについてのご説明をするにあたっての名刺代わりにご紹介したい、などが考えられます。

デザインが思い描いているものと違う、美容室の世界観を伝えきれないので作り込みたい
外部のサービスを利用すると必然的にそのサービスの制約に縛られることになります。レイアウトの問題や、伝えたい項目が存在しないなど、より自由度高く表現するには自分で作りこむ必要があるでしょう。

他にも様々な理由はあると思いますが、まずは本当に自分で用意する必要があるのかというところを考えてみましょう。どうしても必要という場合でない限りは、集客サイトが提供しているサロン情報を活用してみたりするのがオススメです。実際にホームページを持っていなくとも美容室の事業がうまくいっているケースも複数確認しておりますため、ホームページがないと美容室がうまくいかないということではないはずです。

美容室のホームページは必要か?


ホームページを活用して積極的に発信するのか

ホームページを自分で作ることにした、と仮定して話を進めてみましょう。次に考える必要があるのは、どのようにそのホームページを活用していくかです。なぜこれを考える必要があるかというと、技術的な観点からホームページの作り方が変わってしまうからになります。早速見ていきましょう。

内容の変更をあまり加えることがなく、名刺的な役割を期待している場合
このケースの場合、最初に気合いを入れたデザインや文言を考えてホームページを作りますが、その後は頻繁に中身をいじることなく活用することになります。ブログやニュース欄を用意することはなく、サロンのおすすめポイントやスタッフ紹介をお客様に見ていただくような使い方です。

このような使い方をする場合は、ホームページは静的なファイル(html, CSS, 一部Javascript等)を利用した作りになるでしょう。ざっくりとした説明になりますが、お客様からのアクセスがあった場合には、サーバーから静的なファイルを送り返すことでアクセスを処理することになります。

このケースの一番のメリットはセキュリティ上の問題がほぼ存在しないという点になります。詳しい話は後述しますが、サーバーの管理だけをきちんと行うことができれば(パスワードをきちんと管理する程度の話です)安全にホームページを運用することが出来ます。

ブログなどを組み込むことで積極的にサロン情報を発信していく場合
このケースでは動的にコンテンツを提供する必要があります。①では静的に扱えたホームページですが、動的に管理することでお客様からのアクセスに応じて表示する中身を変えることができるようになります。

積極的にサロン情報を発信できることがこのケースのメリットです。スタッフブログなどでお客様にサロンの雰囲気をお伝えすることができたり、最新の商品を検証して発信することでトレンドにも強いサロンだとアピールできます。

スタッフが積極的にアピールできるイメージ画像


一方で、最大の問題は作り方によってはセキュリティが非常に危ない状態になることです。業界的には無視されがちなことでもありますので、少し丁寧にみていきましょう。

WordPressで本当に大丈夫?

美容室ではWordPressを利用してホームページ制作をされている方が非常に多いです。世界でもっとも利用されているCMSでもあるので、安心して利用している方も多いのではないでしょうか?「専門業者に依頼すると数十万〜数百万も請求された」という声も聞くことがありますが、WordPressなら手軽に誰でもホームページが作れる、だったら自分でやってしまえという流れから流行っているように思えます。しかし、WordPressの特性を理解して利用している方はほぼ皆無と言っても良いでしょう(残念ながら外部業者に委託した場合でも十分に理解した業者でない限りリスクは同じです。理解度の高い業者は依頼金額が高くなります)

WordPressは脆弱性が非常に多いことでも有名です。例えばですが、以下のようなケースがあったりします。

このような脆弱性を攻撃されると、以下のようなことが最悪の場合発生してしまいます。

  • サイトの中身を改ざんされ、全く関係のないアダルトサイトが表示される
  • 予約のリンクが改ざんされてしまい、お客様のクレジットカード情報を盗まれて悪用される
  • お客様のメールアドレスを収集していた場合、メールアドレスが盗まれてお客様に大量のスパムメールが送りつけられる
このようなセキュリティ上の脆弱性があるので、最新のセキュリティアップデートを必ず行う必要がありますが、「簡単に作れる」「無料でできる」などに目がいきすぎてしまい実行されていないようなケースが散見されます。「まさか自分のサイトが攻撃されるなんて」と思っている方も多いでしょうが、攻撃されてからでは遅いのです。自分への被害だけならまだしも、お客様に被害が発生した場合にどうするのでしょうか

悲しい表情をしているお客様のイメージ画像

どのように動的なコンテンツを配信するのか

やや脅かしすぎたように書いている感じもありますが、リスク管理は最大限の発生しうる損失を考えて行動すべきです。
動的にコンテンツを配信したいということも、言い換えてみると「ブログのような機能さえあれば十分」というケースが大多数だと思います。
そのような場合は例えばですが、Bloggerなどの外部のブログサービスを組み込んでしまうという方法もあります。Bloggerの他にもnoteやAmeba Blogでも独自ドメインでのブログサービスは提供されているので、目的にあったサービスの組み込みを考えてみるのがおすすめです。

外部の専門家をどう活用するか

専門的なことがよくわからない、時間をかけられないという場合は信頼できる外部の専門家を活用しましょう。まずは友人・知人やお店に通っているお客様のなかでITに詳しい方がいないか探してみてください。知り合いならば比較的正直な意見をもらえるのではないかと思います。

もし知り合いにいないのであれば、外部の業者を活用することになります。その場合には必ず以下のことを実施してください

  • 複数の業者に見積もりを出してもらうこと
  • それぞれの業者になぜその金額なのかの妥当性を説明してもらうこと
  • 合計の費用と将来かかるであろう費用の見積もりも出してもらうこと
  • 制作物の所有権がどちらにあるのか確認すること
  • 業者が作業者として「ホームページの制作だけ」を行うのか、それとも「美容室の成功のためにホームページを手段として提案まで」してくれるのかをチェックすること

特に最後は優秀な専門家であれば、「なぜホームページが必要なのか」「本当に作る必要があるのか」「競合はどこか」など、事業の成功確率を高くするような質問をしてくるはずです(Googleが公式に記載しているSEO業者の選び方にも似た話があります 参考: https://support.google.com/webmasters/answer/35291?hl=ja)。

優秀な業者は費用は決して安くありません。しかし、安物買いの銭失いになるよりははるかに良いでしょう。値段だけで業者の選定を行ってしまうと、将来的なトラブルの元になったり、融通が効かなくて美容室での戦略が制限されることもありえます。

外部の業者を上手に活用するポイントは全てを丸投げをしないことです。必ず自分が依頼しようとしていることは何なのか、何に対して自分はお金を払っているのか、相手の提示している金額が妥当なのかどうか、を判断できる程度には自分で調べてから業者の選定を行うことで法外なふっかけを排除したり、技術的にもビジネスとしても信頼できる専門家を発見できるでしょう。

終わりに

いかがでしたでしょうか?ホームページは誰でも簡単に作れる一方、適切なサイトを作ろうとした場合、考慮するべき点も非常に多いです。しかしながら、きちんと考えずに作られたものが多いとも言えるので、作成前に時間をかけて考えて作ることだけで周りと差別化できる点でもあります。皆様の美容室のオンライン戦略を考える上で、この記事が少しでも参考になれば幸いです!

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