広告効果を高めるプロセス

オンラインマーケティングの認知度も徐々に美容室業界では高くなってきました。まだ少数ではありますが、しっかりと仕組みを理解しているいくつかの美容室がオンラインマーケティングを十分に活用することでこれまでの集客方法とは全く異なる手段で経営を安定化させています。

しかし実際オンラインマーケティング、特にGoogle AdWordsに代表されるようなオンライン広告を利用してみたものの、何をどのようにすれば良いのかよくわからないという声も聞こえてきます。使い方はわかったが、使い始めてから何をどうすれば良いのか、効果を高めるにはどうすれば良いのかというところで行き詰まってしまうケースです。

これまでもKaruteKun公式ブログではデータ分析の方法PDCAサイクルについて触れてきましたが、今回は広告効果を高めるための大まかな流れについて触れていきたいと思います。

広告効果の高め方について

広告効果を高めていくための前提となる考え方

Google AdWordsとFacebook広告では操作方法は異なるものの、基本的な考え方は同じです。まず広告効果を高くするためには継続的な試行錯誤を実施する必要があります。非常に効果の高い広告のパターンを一本釣りするというのではなく、どちらの効果が高いのかよくわからないけど、その中から広告効果の低いものを振り落としていくイメージが近いです。

広告を出稿する中では大量にPDCAサイクルを回し続けながら試行錯誤する必要が出てきます。つまり

  1. ある程度の時間がかかること
  2. ある程度のお金がかかること
  3. 正解にたどり着くまでの成果は小さくなりやすい

という3つを覚悟しておく必要があります。さらに、①と②が適切に認識されていなかった場合、検証に必要な時間が十分にかけられなかった(参考までにSEO対策でも同じことについて触れています 【美容室経営】SEOの噂を超まじめに検証してみた)場合や、予算を過小評価したため結果を統計的に判断するためのサンプル数が足りていないなどでは、そもそも広告効果を高めていくために必要な前提が崩れていると言え、現実的に高い成果を目指すことは不可能です
まずはどれくらいの時間的・金銭的な余力があるのかを計算し、そこから広告効果の検証・向上を図るという流れになります。

広告を出す前にお金と時間をどれだけかけられるのかを検証

どのようなプロセスで効果を高めていくか

時間と予算を確保したという前提で話を進めていきます。次に必要なのは仮説検証、試行錯誤を繰り返すことです。

ここで大事なのは、最初から複雑な検証をする必要はないということです。まず、自分自身のこれまでの経験や感覚から、これならヒットしそうというような広告アイデアをいくつか考えて出稿してみます。

そして、次に大事になるのがそれぞれの広告はどのような理由からヒットしそうだと考えていたのかを記録しておくことです。一般的にはペルソナ分析と言われることと近いかもしれませんが、XXXのようなお客様にはこのような表現がヒットするであろう、というような理由があるはずです。それを出稿する段階でそれぞれに記録しておきます。

なぜ記録をするのかというと、結果が出てからでは無意識に出稿時に考えていた意図を記憶改竄する可能性があるからです。実は自分が一番いいと思っていたものの成果が出ていない時、やっぱりダメだと思っていたと言ってしまうような具合に無意識に自分自身の防衛に走ってしまうことを防ぐことが大事です。

広告の結果が出てからは、出稿段階で想像していたヒットの理由と結果がどの程度一致しているのかを確認します。この検証を丁寧に行うためには広告に反応した人がどのような属性を持っているのかが明確にわかる分析基盤が必要です。GoogleやFacebookからはそのような分析ツールが提供されていますが、サイト内への組み込みなどが発生するなど多少労力が発生します。

また若干手順前後にもなりますが、このような検証ができるかの確認は広告出稿時に必要です。あるアイデアがあって広告を出してみたけど、検証段階でその判断がつかないのであれば検証になりません(例えばですが、子供がいる女性にヒットする広告と仮説を持っていても子供がいるのかの情報はおそらく多くの広告媒体で取れないでしょう。そうするとその仮説の効果測定が出来ないのにも関わらず、広告を出稿してしまうことは無意味になってしまいます)。

そして、この検証段階で自分の想像とは異なる結果を出している広告に着目していきます。こんなにヒットするはずではないと思っていた、このようなキーワードからの流入があると想定していなかった、というような広告が必ず数個はあるはずです。その結果が生じている理由を次の検証の新たな仮説として採用していきましょう。

最後の新たな仮説の作り方こそが他の競合との差をつける箇所になります。実際のところ、最初の広告出稿アイデアにはおそらく大きな差は着きません。それとなく万人受けしそうなアイデア、悪く言えば陳腐なものが出てくるでしょう。しかし、それを起点に実際の反応を見て、ユーザーの求めている本当の需要を確認することができます。この本当の需要を精度高く分析していくためにも継続的な仮説検証を繰り返していきます。

仮説検証が大事


仮説検証はアートな要素が豊富にあります。常識と思われていることに囚われず、データを信用することで常識から外れたようなアイデアを仮説として用意していく力が必要です。一人でやるのではなく複数人で自由に議論できる方が行き止まりを回避するという観点では有効でしょう。

大まかな広告効果の高め方は上のような流れになります。そしてここでも「正しくデータを扱えるか」「適切にデータを美容室で集積しているのか」が必須条件として見えてきます。日々のサロンワークをデータとして分析できるようにしておくこと、データから仮説を見つけていくことが広告効果を高めていく過程でも必ず活きていくスキルになります。まずは現在お使いのPOSや顧客管理システムがどのようなデータを出力できるのか、そしてどのように現在の状況を分析しているのかを振り返ってみることから始めてみると良いでしょう。この記事が皆様のオンラインマーケティングや日々の経営管理の助けになれば幸いです!

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