時間とお金どちらを投資すべきか

「やりたいことはたくさんあるが時間が全く足りない」こんな状況に陥っている方は多いのではないでしょうか?一人一人の使える時間は毎日24時間しかありませんが、この時間を賢く活用できている人とそうでない人では成果に雲泥の差が生じます。今回は「何かを実行したい、けど投資すべきは時間とお金どっち?」ということをテーマに考えてみたいと思います。

時間とお金の投資

時間は有限、お金は無限?

美容業界に限らず、日本文化の中で時間をかけた努力が時に”過剰”に礼賛されることが散見されます。しかし、事業を経営するという観点から考えると効果的に資源を投資することで、最小限の投資で最大限の成果を得ることが優先されるはずです。そして、何を投資するのかという時に考えられるのが時間お金の2つになってきます。

では、時間とお金どちらをどのように投資していくべきでしょうか。まず、基本的な考え方ではお金で買える時間はとにかく買っていくべきというものがあります。時間は平等に24時間しか存在しないので、その時間は極力使わないでお金で買える時間は全て買っていくことが望ましいという考え方です。

例えばPOSシステムなどはその最たる例でしょう。POSシステムが担っている売り上げ分析機能は例えば紙の伝票で売り上げ記録を集計し、その全てを毎月の月末などに分類して計算することで手動でも実現可能です。ですが、この作業を手動で行う人はほとんどいないでしょう。計算するまでもなく明らかに時間がかかりすぎることが理解いただけるかと思います。

オンラインでの集客媒体も同じように捉えることができます。サービスを提供している会社に費用を支払うことによって、多数のお客様候補となる方に美容室の情報を届け、しかも予約するための仕組みを提供してもらっています。集客媒体にお金を支払わずに同じことを実行しようとした場合、街中で声かけを行ったり、オーガニックでの検索流入を狙ったSEO対策や広告出稿などを行う必要があります。これらも同じく時間をお金で買っていると言えます。

時間を浪費しない

時間は全て買えば良いのか?

時間が有限でお金が無限であるのならば、全ての時間は買えるだけ買ったほうが良いはずですが果たしてそれは正しいでしょうか。現実的にはお金は拡大・成長している限り無限に増加するように見えるだけであり、実際は有限の資源です。つまりお金を使って時間を買い続けていてもどこかのタイミングで時間の価値の方がお金の価値よりも低くなるという状態にぶつかります。

既に例として挙げたPOSのケースで考えてみましょう。実際に売り上げ分析を手動で行うことはできますが、POSが提供しているようなデータ分析を手動で行うと少なく見積もっても100時間以上は準備にかかりそうです。この100時間を例えば毎月のPOS利用料金2万円で買っているということになります。その作業者の時間あたりの付加価値が200円を超えていればPOS導入する意味があるということになります。

ここでみたように、お金を払えば買える時間というのは非常に多くあります。しかし、その基準となるのはその時間を買った際の節約できる金額が作業者の時間を投資した場合よりも大きいのかです。

そのためお金を支払ってでも買っていくべき時間とは、作業者にとって非常に効率の悪い作業(繰り返しが多かったり、単純作業であったり、機械化・自動化可能なもの)が優先されていくでしょう。どのような作業に時間がかかっているのか、それをお金で買うとしたらいくらで購入できるのかを検討し、費用対効果の大きいものから順に買っていくべきです。

時間投資の費用対効果

より多くの時間をお金で買うためにはどうするのか

さらに突っ込んで考えてみましょう。時間をお金で買い進めていくと、作業者の時間単位の付加価値と支払う金額が釣り合ったところで時間の購入が合理的でなくなります。これは作業者の時間単位の付加価値が小さいうちには、買うべき時間というのは非常に限られたものになるということを意味しています。

例えば自身が呼べるお客様の数が少ない時期は同じことがいえます。空いている時間が多い中で、システムを導入してのより高い業務効率を目指そうと考えたところで、そもそもの時間当たりの付加価値が低いので投資対効果が悪くなってしまいます。

そのような場合にすべきことは時間を投資することで時間当たりの付加価値を高めていくこと以外にありません。自分自身の時間当たり付加価値が高くなれば、時間を浪費することによって生じる損失の金額も大きくなり、時間をお金で買うべきという判断が下しやすくなります。例えば空いている時間で技術練習をする、物販を円滑に進めるためのコミュニケーションを学んでみる、SNSでセルフブランディングを行うなど、自身やお店の付加価値を上げて行くことができるでしょう。

「1円でもお金を支払うのが嫌だ」と考えている場合は、時間自体も資源の消費であり、作業者の時間あたりの付加価値が1円すらないということを意味しています。合理的な判断を下した結果そうなっている場合は、一刻も早く作業者の付加価値を高めて行くことが優先されます。

いかがでしたでしょうか?時間とお金どちらを投資すべきかは、常にその時の作業者の付加価値に依存してきます。付加価値を高めることができなければ、お金で時間を買うことができず、結果的には付加価値を高めづらいような環境になってしまいます。そのため、現状での無駄が大きいところと、付加価値を高める効果が大きく見込める教育や分析などには積極的にお金を投資していくことで、お金の投資サイクルを加速させ全体としての生産性が高いチームを作り上げていくことが目標となるでしょう。この記事が皆様の投資についての考えるきっかけになれば幸いです!

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